経済学の理論を組み入れた
世界9カ国以上にまたがって利用される
流通マネジメントシステム
KSPの舞台は日本だけではありません。世界にもわたしたちの先進技術が活かされています。「グローバル流通マネジメントシステム」は、原材料の輸出に始まり、税関での処理、製造・加工処理、そして物流までの流れ(流通)を一貫システム化したものです。サプライ・チェーン・マネジメント(SCM)という経済学の理論に基づいて設計されたこの仕組みは、当時、KSPが世界に先駆けてカタチにした画期的なビジネスモデルでした。
地続きのヨーロッパでは農作物の病気が国境を越えて流行してしまいます。しかし、病気を防ぐ農薬が国境を越えて行き来するには、さまざまな規制や手続きをクリアする必要がありました。これらの問題をクリアするために必要だったのが、「東欧ケミカルSCM」と呼ばれているこのシステムです。
インターネットを使ったビジネスモデルのはしりともいえるこのシステムは、当時、開発不可能といわれ、誰も実現できませんでした。困難な問題を独自の視点で解決に導くKSPの開発力。その技術が、ヨーロッパの農業シーンを飛躍的に進化させたのです。